寿司を塩で食うな

非キラキラ大学生2人の楽しい日記

弥太郎はフェイクニュースを糾弾しお前の短歌をネットに晒す

弥太郎です。

最近面白いネタがあるわけでもなかったので「れいぽんに続きたいけどな~ でもな~」と思っていたのですが、ネタができました。(自分が被害を受ける)フェイクニュースを許さない姿勢を取ります。

 

要約

先日、僕の友人である唯一神くんがTwitterで「NHKで女学生と兵隊さんが戦争中文通をしていて、以前弥太郎と「手紙」をテーマに歌会をして自分がそこで戦争の愚かさや虚しさを説いた反戦の短歌を文語体で詠んだらボロカスに酷評された話を思い出した」とツイートしました。このツイート内容自体はは事実であるものの、説明不足(もしくは悪意)により「弥太郎は戦争を賛美している」ととられかねない文章になっています。弥太郎が戦争を賛美しているという事実はありません。

 

以降かなりの長文ですが、堅苦しい文章ではないはずだし、ある種のプロレスなので気軽に見てください(こう言っておかないといろいろ問題が発生する気がするので野暮ですが念のため)。

 

本文

 

4月中頃。唯一神から突然のLINE。

「俳句の会で詠んだやつの批評してくれん?」

人選ミス。絶対間違ってるだろ。詩歌に精通してなくてもお前文学部なんだから大学の友達に聞いた方がいいよ。あ、大学に友達がいないのか、ごめん。でもまあ依頼を受けたので、真摯にボロクソに叩きました。叩きのめすとはこのことを言うんだってくらいに。1文字も褒めてません。

それから発展して、お互い短歌を詠み合うことにしました。そのときそのときでテーマ(例:「種」「海」)を決めて、それに乗っかって詠む、みたいな。そしてお互い批評し合うみたいな。ね、風流でしょ。高尚でしょ。もっと褒めて。

 

ここで唯一神の短歌をいくつか紹介します。

もう5分もう10分とスヌーズになかなか起きれぬ春の朝かな (テーマ「春」)

急行のシートを狭くしてほしい君との距離を縮めたいから(テーマ「電車」)

願わくは都会の喧騒から逃れ空漂わんタンポポのやう(テーマ「種」)

本州の最南端から海を見て再確認する地球は丸い(テーマ「海」)

幼き日母にもらいしタンタンは吾が愛息の愛読書となる(テーマ「本」)

いかがでしょうか。良い短歌だと思いましたか? もしそうなら僕とは感性が全く合いませんね。

 

このように繰り返すうちにわかったんですけど、唯一神には短歌を詠む上で致命的な欠点(というか弥太郎がボロクソに叩くポイント)(2人ともなんとなくで短歌をしているので的外れでも怒らないでください)がありました。

1.発想が陳腐

2.説明しすぎ

3.文語体に頼りすぎ

 

「1.発想が陳腐」について。

いやお前から持ちかけてきたくせに!! もっと頭ぶん回してけ!!

「2.説明しすぎ」について。

なんかそのまますぎませんか? 受け取る側の発想力想像力ゼロで読めちゃう。

「3.文語体に頼りすぎ」について。

確かに文語体を使うのはわかる。「それ」っぽさ出るし、口語体より音数が少ないことが多いし。だけどその割には無駄なところ多くないですか? 2.に通じる話ですが、例えば「幼き日母にもらいしタンタンは吾が愛息の愛読書となる(テーマ「本」)」はめちゃくちゃ文語体使われてて虫唾が走るんですけど、「幼き日」が不要だし、もし「幼き日」を残すなら「吾が」が要らない。そういうところを怠っておいて文語体を使って気取るんじゃないよ。(ちなみに「愛息の」と「愛読書」で韻を踏んでいるらしいのですが、文字にすると「愛」が近すぎて気持ち悪いと思います。ライミング警察からのお知らせでした。)

 

 じゃあ弥太郎はこんな指摘ができるものを詠んでいるのかといわれれば自信はありませんが、この3つをクリアしたものなら詠んでると思います。唯一神の詠んだ「図書館の貸し出しカードの名前欄気になる子いて一人喜ぶ(テーマ「本」)」を添削していった過程を見ながら確認していきましょう。

図書館の貸し出しカードの名前欄気になる子いて一人喜ぶ

この発想はいいなと思いました。かわいいので、良いです。かわいい発想なのでそこは称賛しました。ピューロランドにはかわいさで負けますが。ただもっといいものにできる自信があったので偉そうに添削しました。まず「図書館」と「貸し出しカード」のイメージが近すぎるので「図書館」は削れると思いました。その代わりに具体的な小説の名前を使えばいろいろ想像しやすいと思ったので、次のようにしました。

「それから」の貸し出しカードの名前欄気になる子いて一人喜ぶ

ただ、下の句が直接的すぎるのが気に食わなかったので、

「それから」の貸し出しカードの名前欄君の名前の下に書き込む

ただ、こうすると「名前」って言いすぎなので気持ち悪い。一度「名前欄」を「利用者欄」にしましたが、それは堅苦しすぎるので、

「それから」の貸し出しカードの7段目君の名前で話が終わる

「それから」の貸し出しカードの7段目君の名前の下に書き込む

のどちらかがいいのではないかとして、添削を終わりました。こっちのほうがよくね?? よくなかったらごめんなさい。でも僕はこっちのほうがずっといいと思います。

 

あれ?ちょっと待ってください、「それから」の貸し出しカードの7段目君の名前の下に書き込むって、見たことありませんか? 唯一神Twitterをフォローしてる人は彼の4月23日の質問箱ツイートをご覧ください。もしくはhttps://peing.net/ja/q/5ecdd27f-216f-4f20-b411-d20818b81dc9 をご覧ください。

実はこれ、唯一神に「質問箱に『テーマ詠:本』って質問しろ」って脅されてやったものです。反省してます。原案はお前だけどここまできたら俺の作品だろ。我が物顔で発表するな。

 

ここまでが前振りです。ここから本題に入ります。唯一神のツイート「NHKで女学生と兵隊さんが戦争中文通をしていて、以前弥太郎と「手紙」をテーマに歌会をして自分がそこで戦争の愚かさや虚しさを説いた反戦の短歌を文語体で詠んだらボロカスに酷評された話を思い出した」について検証していきましょう。

唯一神の「戦争の愚かさや虚しさを説いた反戦の短歌」を見てみましょう。

いくさばに征きて戻らぬ長兄の手紙の山を宝とする祖母(テーマ「手紙」)

 

 

 

 

 

 

おい文語体おい!!!!!!!

「いくさば」!?!?

「征きて」!?!?

「長兄」!?!?

ええっ!?!?ジジイ??

わかりますね。僕は、こういうところを、酷評したんです。想像力の余地もないし。

で、実はもう1つ酷評した点があって、この短歌は唯一神の祖母のお兄さんが戦死したことを題材にしたらしいんですよ。

 

 

 

お前そのエピソードとテーマの「手紙」をくっつけただけやないか!!!!!!クリエイティビティ!!!!!!せめて自分のエピソードでやれ!!!!!!よく俳句の会にぬけぬけと参加できたな!!!!!!短歌ナメんな!!!!!!

 

おわかりいただけたでしょうか。僕は「反戦の歌だから酷評した」のではなく「カス短歌にカスと言った」だけなんですね。夏井いつき先生とやってることは一緒です。これを悪意のある表現で広めた唯一神を僕は許しません。例のこと(これは言えない)の次に許してません。例のこと・フェイクニュース顎関節症の件の順番に許してません。

以上です。約3000文字お付き合いいただきありがとうございました。よい夏休みを。

 

 

 

 

最後に

ピューロランド行きてぇ~~~~