寿司を塩で食うな

非キラキラ大学生2人の楽しい日記

弥太郎です。

 

いきなりなんですが、僕は鯛が嫌いです。嫌いな魚ランキング2位です。1位は鱧、3位は鮎(読めない人は調べてください)。

単純に鯛の味が好みじゃない。鯛過激派の皆さんごめんなさい。でも僕はあのパサついた肉質と淡白な味が好みじゃないの。鯛茶漬けはまあ許す。熱が加わってパサパサ感がなくなるから。

でも鯛の味は嫌いというより好きじゃない程度。情状酌量の余地はある。しかしそうはいかない。鯛に反省の色は見られない。僕は鯛を糾弾する。

 

まず価格帯。高い。高えよ。秋刀魚の方が美味いし安い。見習ってほしい。

そのくせ、というかそのせいで縁起物のポジションをほしいままにしている。縁起物だから高いんじゃなくて高いから縁起ものなんだろてめえ。許せない。あんなの赤いだけじゃねえか。エビ食ってるから赤いんだろ。だったらエビの方が赤ヒエラルキーの上位層じゃねえか。そんな鯛みたいな生半可な赤で縁起がいいとかほざくならフラミンゴ食え。

ん?鯛は赤いだけじゃなくて?「めでたい」から縁起物なんだ…?

 

うるさ〜〜〜い!!!!!

楯突くな〜〜〜〜!!!!

 

いやまあみんなそう言いますよね。「めで『鯛』」って。

でも、よく考えてみてくださいよ。めでたいの語幹って「めでた」じゃない? 「鯛」って全然「めでたい」の核を担ってないですよね? 「たい」の「い」なんて活用語尾でしょ? 古語だったら「めでたし」だし(意味はちょっと違うけど)。百歩譲って「たい」の「た」はめでたいかもしれないけど「い」は全然めでたくない。

もし、出目金みたいに目が飛び出た鯛がいたとするならそれは確かに「目出鯛」ですよ。完璧。

だから目が埋まってる分際で「俺は『めでたい』の代表だぁ〜!」みたいにされても困るんですよね。「いや(笑)、お前のめでたい度50%だから(笑)」って感じですよね。

ってことは「鯛」が「めでたい」なんてのは虚構。こんな暴挙がまかり通ることは許されない。

それが許されるなら「鯛」は

「死にたい」の「たい」かもしれないし、

「消えてしまいたい」の「たい」かもしれないし、

「緊急事態」の「たい」かもしれないし、

「水死体」の「たい」かもしれないし、

田山花袋」の「たい」かもしれない。

なんなら「めでたい」より「水死体」の方が「たい」を必要としてる。

 

これから鯛は縁起物としてではなく、酒に酔って赤くなったまま海に落ちてしまった水死体の象徴として扱いましょう。アンチ鯛委員会からのお知らせでした。